ある女性漫画家の働き方、育児休業…そして“第3の人生”の夢

工藤の近況を気にしてくださっている読者様へ

いつもありがとうございます。
本当に感謝しています。

昨年末、仕事復帰を目指して動き出した矢先…
体調を崩してしまいまして、現在も通院中です。

はやく新作のお知らせがしたい。。。

頭の中には数年、10年近く考えているお話もあります。

どのように発表するのか、発表できるのか、
読んでもらえるのか

体力的にもどうやって描いていくかなど考えています。

今回は私が漫画家としてバリバリ描いていた時、どんな様子だったかをお話したいと思います。

もくじ

漫画家をバリバリしていた時の生活

私は描くのが早い方ではないので、
〆切前の1ヶ月間はこんな感じでした。

→深夜2時 起床(3時間睡眠)

→洗濯スタート→シャワー→洗濯を干す

→描く

→朝食(食べながら描くことも多し)

→描く

→昼食(食べながら描くことも多し)

→描く

→家族の夕食の用意(料理)→夕食

→描く

→23時 就寝

〈料理、食事、入浴、洗濯〉という最低限の事以外は、漫画を描くのみという感じです。

これが連載中だと毎月になり、読切だと1〜2ヶ月おきの繰り返しでした。

私は読切が多かったので、〆切前の1ヶ月を乗り越えたら自己メンテナンスとインプットの期間でした。

美容院に行ったり、友人と会う、本を読む、
生活をしていく中で

『これは大切な事だな』『つぎはこれをテーマにしよう』と感じた事からお話を作り始めます。

雑誌が出る季節のイベント…クリスマスやバレンタイン、夏休み等とからめたりして

〈どのようなお話でテーマを伝えるか?〉という感じです。

そんな日々の繰り返しを、デビューしてから15年ほど続けてきました。

仕事中も仕事をしていない時も、ネタ探しというか常にアンテナが立っていて

漫画を描く為に生きている…という感じ。

今、育児休業をしていると
『本当にあの頃は常に創作アンテナが立っていたなあ』と落差を感じます。

育児中は育児アンテナの方にガッツリ向いていて…

もともと創作が好きというか、それがないと生きていけない人間なので

子供の布オムツ、育児グッズ、洋服、マスク、シーツ、髪の毛のゴム、幼稚園グッズ&デコ

と子供に関するものを可愛く創作していました。
ついでに自分の服も創作(笑)

話がそれました。。
働き方、育児休業についての話に戻りますね。

休業を決めた運命的なタイミング

私の場合は、そんな漫画家の日々だったので

充実はしていましたが、不健康とも言えました。

実は 私が〈子供が欲しいか?不妊治療するか?〉で悩んでいた時。

それまでお仕事を依頼して頂いて描き続けてきたのですが、

編集部の意向で、全ての作家さんが競作になったんです。(今はわかりません)

※競作とは…作品を提出して、編集部で選ばれた作品だけが本に載ること

『良い作品を描けばお仕事の依頼が頂ける』

『描いた作品がどうだったかの結果が次の依頼だ』と頑張ってきました。

『こんな作品が描きたい!』と競作に挑むのも良いのです。

その時ちょうど年齢的なリミットがせまり、

『子供をどうするか?妊活するか?妊活するなら不健康な生活では難しい』と考えていて。

もしもずっとお仕事の依頼が続いていた場合…

子供の頃からなりたくて その夢が叶って

ずっと漫画を描く為に生きてきたわけで、

妊活よりお仕事を優先した可能性が高いと思います。

本当にタイミングが合って、

悩んで悩んで「今しかない」と
不妊治療に専念する決断をしました。

治療しても授かる可能性は低い年齢です。

最悪の場合、授かれなくて、夢だった仕事の復帰もできなくなるかもしれない。

不妊治療に専念して2年目3年目は精神的に凄くきつかったです。

何度も何度も『あきらめてお仕事復帰した方がいいのでは』と悩みました。

粘り勝ちのリミットギリギリで授かり、
子育てでまた仕事復帰が遠のきましたが

子供をあきらめた場合は即お仕事復帰を目指したと思います。

漫画家さんの中には、タイミングを逃された方も多いかもしれません。

お仕事と子育ての両立されてらっしゃる方もいらっしゃいますが、私には難しかったです。

(まず子宮筋腫や子宮内膜症があり自然妊娠が難しかった…)

正直にいうと、ヒット作を出してから出産したかったんです。

ヒット作が出せれば、育児休業を取っても復帰できるだろうし、

定期でアシスタントさんをお願いできれば、育児と両立できる時間が確保できるんじゃないかと。

連載作家さんのアシスタントをしている友人達も

「読切を2〜3ヶ月おきに描くより、毎月〆切でも連載の方が色々と楽だと思うよ」と言っていました。

とはいえそれは私が決められることではなく…

それでずっとヒット作を出すべく15年間頑張ってきたのですが

叶わずリミットが来てしまいました。。

人生そううまくはいきませんね(苦笑)

育児と漫画家を両立されてらっしゃる作家さんをみると

凄くバイタリティーがある方ばかりなので

もうその辺から私には難しかったんだろうなと今は思います。

育児休業から、これからの夢

『そろそろお仕事復帰できるんじゃないか』と思えるくらい子供が成長してきました。

自分が大切だなと思う事、伝えたい事が伝わるようなお話を描きたい。

絵も私自身が1番好きと思える絵で、描きたい。

それが可能なのは、どこで?どのように?

お話を形にしていきながら、考えています。

未熟だし、ブランクもある。

それでも私の人生の夢だから、チャレンジしたい。

夢だった漫画家を目指し、夢叶いバリバリ描いた20年、第一の人生。

夢の仕事をいったんお休みし

子供を授かることを目指し、夢叶い育てるために尽力した10年、第二の人生。

ここからは第三の人生。次に目指すのは

伝えたいことが伝わるようなお話と絵で、自分が納得する作品を書くこと。

その作品をたくさんの方に楽しんでもらえることが夢です。

もしかするとお仕事としては難しくて、
SNSなどで発表となるかもしれません。

きっと人生はまだまだ終わらないから、
チャレンジすることを楽しんでいきたいと思います。

私の読者のみなさんは、私と似たような想いや価値観を持つ方たちだと思います。

私が『描きたい』『表現したい』という気持ちを持ち続けていられるのも、

いまだに気にかけて下さっている皆様のおかげです。

一緒にこれからの人生、
もっともっと楽しみましょうね(^ ^)

工藤郁弥

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